春の陽気に誘われて村の中を散策して回る。高北村の人々の暮らしぶりに派手なものは見当たらない。
少しばかりの家畜を飼い、田畑を耕し、お茶と柿を育てる。収穫した
もち米で自前の酒
を仕込み、近くで採取される石炭で
自ら練炭を練り固める
のだった。
承啓楼の裏山に続く小道から脇の方へ行くと、少しばかり拓けた場所へ出る。
菜の花や木々の新芽が柔らかな日差しの中で耀き、あたりは春の訪れに満ち溢れていた。そして、家屋に見える母の姿。見ず知らずの土地に迫りくる懐かしさを抱いたのは言うまでもない。
『郷里の母』
<中国/永定/高北村> 47×70cm 2002.11
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