『土砂運ぶ娘』 <中国/永定/承啓楼> 23×20p 2004.7 |
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天秤棒は背筋で担ぐ。
担ぎ上げた土砂は左右合わせて20kg以上になるだろうか。背筋を伸ばしている姿は一見軽やかだが、一足ごとに揺れる手箕(てみ)の振れは確実に重い。
村の作業に駆り出されていたその娘は20歳で、服飾系の学校で学んだと言った。他の村人と比べていつも洒落た服を着ていた彼女は「街に出て自分の店を持ちたいの。」と将来の夢を語るのだった。
母を手伝い承啓楼で暮らしていた彼女は今頃夢を追って村を出て行ったかもしれない。
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