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No.2 コーヒー:香しき ひとりの時間(2) |
2003. 8. 13 |
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さすがに初めからバケツいっぱいのコーヒーゼリーを作ることは不安があったので、まずは小さな器に2つ3つの量を作り、ゼリーを冷やして固めるために冷蔵庫に入れて、私もその日は眠りについた。
次の日、すっかり固まったコーヒーゼリーが涼しげに冷蔵庫の中にいた。昨日一緒に買い物に付き合ってくれた友人にもご馳走しようと思い、早く味見したい気持ちを抑えてゼリーを抱えて仕事場に向かう。職場に着いて朝の騒がしさがひと段落した頃、友人と一緒にドリップ抽出のモカ・コーヒーゼリーを味見することとなった。
旨くできていれば、いよいよ次回はバケツいっぱいのコーヒーゼリーである。
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たくさんの期待を思い描きながら、まだミルクもシロップもかけていない透き通る褐色の真っ平らなゼリーにスプーンを突き刺し、最初の一口をすくって口に運んだ。
‥、‥、‥まずい。え〜?!まさか信じられないという感じである。焦りながらもう一口。やっぱりおいしくない!コーヒーの味が薄い。とても薄い。
ミルクとシロップをかけて食べてみると、ミルクとシロップはおいしいが、これはコーヒーゼリーではない!がっかりする私。友人はそこそこ褒めてはくれるものの「やはりコーヒー味が薄いかな」ということである。ゼリーをよく見ると、たしかに市販のそれより褐色の色が薄い。しかし、昨夜ゼリーのためにいれたコーヒーの味は美味しいコーヒーだったのになぜだろう?ゼラチンの量を間違えてたくさん入れたために、コーヒーの味が相対的に薄くなったのだろうか?
疑問を抱きつつ仕事を終えて帰宅すると、その日も再度コーヒーゼリー作りに挑戦する。今度は細心の注意を払いながら何度もコーヒーの量とゼラチンの量を確認し、念には念を入れてゼラチン量が少ないものも作ってみた。今度はとりかかりの時間が早かったので眠る前にはできあがり早速試食となった。
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