蜂須賀保行について

 
旅で出会った人と景色を描いています。
世界中には想像しきれない程の人がいて、
誰もが平凡な日常と言う時間の中にあっても
一人一人がみな魅力的な輝きを持っているのだと思います。
はちすか ■蜂須賀 保行 (はちすか やすゆき)
■1973年生まれ
■水彩イラスト画家 (当サイト管理・制作)
■愛知県岡崎市福岡町南藤六 30-5 (アトリエ所在地)
 
 大学(専攻:教育美術/木工芸)卒業後、 日本人学校・養護学校での教員勤務(常勤講師)を経て2001年から水彩画を描き始める。世界に暮らす人々の日常がその絵のテーマで、一人貧乏旅行に数年に一度出ているが、渡航国の数はまだまだ少ない。(今時の独身OLさんのがたくさんの国に行った経験は多いはず。) コーヒーとぺペロンチーノ、生パイナップルの皮剥きと木工工作を愛する。
壁画制作 光を紡ぐ いばらきデジコンのバナー

 タイ・バンコクを描いた「昼下がりの市場で」が今に至るまでの始まりでした。当時少しの間暮らしていたバンコクでのことです。
 PTA会報誌の表紙を描くという依頼で、はじめは別の人が描く予定になっていたのですが、その方が急に体調を崩されて私のところに回ってきた仕事です。タイらしい何かを描いて欲しいということなので、有名なタイの名所・旧跡など色々と案を考えてみたのですが、自分がもっともタイらしいものを感じるのは「今暮らすバンコクの街の日常景色」であるような気がして、休日に自転車にまたがり街へ取材に行きました。
 一日中バンコクの街を巡りながら、それまで知らなかった街の景色、そこで暮らし・働くタイの人々を目にして「こんなにも身近なところに、こんなにも素晴らしいバンコクがあったのか‥。」と感じ、改めてバンコク・タイを好きになったものです。
 その取材を元にいざ実際の絵の制作に入りました。一番慣れていた水彩画材で、出来うる限りの自分の力を出し切るつもりで、締め切りまでに‥という気持ちで描きました。仕事が終わってから夜遅くまで居残って絵を描く日々が続きました。休日も朝から仕事場に向かい晩まで絵に向かうこともありました。完成には思ったよりも時間がかかり、予定の締め切り日に間に合わず、PTAの方や担当の先生などに迷惑をかけることにもなりましたが、出来上がった絵に多くの人から賛辞をいただける作品を描くことができました。
 今見れば色々うまく出来ていない点も多い絵ですが、あのときは自分の力の100%以上の力が出たと思うのです。あんな絵が描けた自分にとても驚きました。
 やがて、あの時肌で感じた「見知らぬ土地に暮らす人々の息吹」を伝えたいと思うようになり、今は絵筆を握るのだと思っています。
(作者画歴に代えて)
 
◆このサイト『旅人彩図』に掲載した絵や文章などを使用したい場合やメディア等で紹介される場合は、必ず事前にご連絡下さい。また、蜂須賀保行に仕事(絵・イラスト・デザイン・Web・文章‥etc.)を依頼したい場合は下記メールにて受け付けています。
 
E-mail
 お仕事/お問合せ/ご意見/ご登録情報の訂正・削除 他
 

旅人彩図 『作者紹介』 初項戻る